アソカの園

今月のことば

　さすがに７月になると、空の青さと雲の白さが引き立ってきます。そして太陽が悠々と沈んでいった後に感じられる、少しだけ涼しくなる風。四季を実感することが難しくなってきたこの頃、幼稚園でも、子どもたちにどの様に伝えて行くのかが課題になっています。

　そんな中、受難の時を過ごしているのが「ダンゴ虫」達です。薄いグレーの小さな時期から、だんだんと大きく成長して、今では梅組さんたちでも捕まえやすい大きさになっています。植木鉢を動かしたり、地面を少しずつ掘ってみて、両手にいっぱい１０匹ほど見せてくれるお友だち、体操服の名札ポケットからゾロゾロと這い出してくるダンゴ虫達の対処に追われている子、そんな様子が園庭で繰り広げられています。

　決して噛み付いたり、攻撃してくるわけでもなく、ただ丸くなって我が身を守るだけのダンゴ虫。小さな命を大切に慈しむ心が育つように「お父さんお母さんが探しているから、一緒に遊んだ後はお家に帰してあげようね」が合言葉。

アソカ学園　理事長　朝元　百　

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